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世界一受けたいお金の授業(和仁達也著/三笠書房)

世界一受けたいお金の授業


<この本から学べること>
儲ける人のお金の使い方お金に対する考え方を学べます。
ブロックパズル(※1)を使って、家計から、企業業績、国家予算までお金の流れを簡単に理解する方法を学べます。
(※1)ブロックパズルとは、積み木のような四角の図を順番に組み立てて、お金の流れを読み解く方法。家計から、企業業績、国家予算まで経済の仕組みが説明できる。

<期待される効果>
・企業の決算書(損益計算書)のポイントが読めるようになります。
日経新聞の記事内容がスラスラと頭に入ってくるようになります。
 (会社の経営状態、経営課題、今後の展望など)
・飲食店などお店の経営状態をオーダー待ちの10分で見抜けるようになります。


<ビジネスマン八岳次郎の勝手にオススメ度数>
・サラリーマンへのオススメ度数 【★★★★★】
・独立起業家へのオススメ度数  【★★★★★】

<著者>(本書より引用)
1972年生まれ。経営コンサルタント名古屋大学農学部で、木製廃材の強度を研究していた4年生の春「いつか経営者になりたい」という自分の思いに気づき、急きょ方向転換。新聞すら読まない経済音痴ながら経営コンサルティング会社に入社。
先輩・上司から徹底的にしごかれた末に、99年1月に27歳で(株)ワニマネジメントコンサルティングを起業。月給25万円のサラリーマン時代から一転、月額30万円以上の報酬契約がだんだんと複数社になるなどして、実績を積んできた。
単なる情報提供ではなく、クライアント目線からの経営支援が信頼に結びつき、コンサル業界では顧客契約年数が通常1年未満で終わると言われる中、平均5~7年、長い顧客先では10年以上に及んでいるのが特徴。
「難しいことを、わかりやすく楽しく」解説する能力を高く買われ、品川女子学院(高校)にて「ビジネスと生活で使えるお金の授業」を担当。大反響を得て、テレビ番組『カンブリア宮殿』でも紹介された。
「ビジネスの成功」と「私生活の充実」の両立をモットーに、妻と娘の3人で名古屋市在住。いい人生を歩むためには身体づくりも欠かせないと少林寺拳法は三段の腕前。

<本書内容概略>
全6章からできていますが、全体を通して、著者考案のブロックパズルで、会社、店舗などの経済状態を、限られた情報で見抜く方法が具体事例で説明されています。一見すると難しくて身構えてしまうような会社の儲けの構造や国家予算のお金の流れなどを、家計の説明を使いながら、とにかくわかりやすく説明しています。会社や国家も、実は、ごく普通の家庭の家計と見方は同じということに、あらためて気づかされます。おもしろいほど経済、数字に強くなること間違いなしです。会社の決算書の概略を読めるようになりたい。日経の記事から会社の経営状況を予想できるようになりたい。入った飲食店の経営状況をオーダー待ちの間に予想できるようになりたい。そんなビジネスパーソンにオススメの1冊です!

<ビジネスマン八岳次郎の感想>
ひと頃、ビジネスパーソンに必要な3つのスキルとして、会計(財務)、英語、ITの重要性が言われていました。一過性のブームのように、この「ビジネスパーソン三種の神器」は取り上げられていましたが、これらの重要性は、実は今も変わっていないと思います。特に、会計(財務)は、会社勤めのサラリーマンであろうと、自分のビジネスを持っている人であろうと、すべてのビジネスパーソンに必要不可欠です。

さて、社会人になると、学生時代には学ばなかった、この手の勉強をする必要が出てきますが、勉強していて、よく失敗するのは、以下のようなケースではないでしょうか?
・難しい教科書を、始めから終わりまで、まるまる勉強するが、疲れ果てて、結局頭に何も残っていないパターン
・実務ではほとんど使えない余計なことまで覚えすぎて、いざ使いたいことが思い出せないといったパターン

難しいことは飛ばして、本当に実務で使えることだけを、『ポイントを絞って』学びたいものです。事実、実際に実務で使うのは本当に限られたことだけです。たいていは、基本的な知識だけを理解しておけば十分なのです。(会計財務が仕事の方は別ですが)

ただ、ここで、『理解』という言葉には、十分注意しなければなりません。『理解する』とは、覚えた知識が使える状態』になっているということを意味します。

では、次に、『使える状態』とは、どんな状態でしょうか?
会計でいうと、頭の中に損益計算書や貸借対照表などの決算資料の概念図が浮かび、会社の経営状態や経営者の思いが想像できる状態です。

私は日経を読む時、いくつかのパターン化された『日経読み解きシンプルフレームワークを思い浮かべるようにしています。
損益計算書シンプルフレームワーク投資⇒売上アップシンプルフレームワーク需要供給シンプルフレームワークなどがあります。

例えば、ある企業が新製品を出した時には、損益計算書シンプルフレームワークを使って、「この会社はこの製品で売上高をのばして、営業利益をのばしたいんだな」と理解したり、投資の記事が載っていた時には、投資⇒売上アップシンプルフレームワークを使って、「この会社は投資をして、売り上げをまず伸ばす作戦をとったんだな」などと想像するのです。


具体的に、損益計算書シンプルフレームワークを見てみましょう。
『営業利益=売上ー原価ー経費』
たった、これだけです。当たり前のことです。でも、これだけのことでも、頭の中にフレームワークとして、徹底的にイメージすることを心がけるだけで、日経新聞の理解が飛躍的に高まるのです。

今日の日経1面に、「ホンダ 中国で車種倍増」という記事が載っていました。
記事の抜粋から、以下のように読み解いてみました。

ホンダは中国で販売をする車種の数を2年後をメドに20程度に倍増する…
ここからは、『営業利益=売上高ー原価ー経費』の中の売上高を伸ばして、営業利益を上げたいんだな。

車体の骨格である「車台」などの主要部品を共同で使い、…
ここからは、『営業利益=売上高ー原価ー経費』の中の、開発費が含まれる経費を減らして、同じく営業利益を上げたいんだな。

中国で部品の調達数を増やして購買コストを減らす狙いもある。…
ここからは、『営業利益=売上高ー原価ー経費』の中の、部品の原価を減らして、同じく営業利益を上げたいんだな。

こんな具合に、『日経読み解きシンプルフレームワークで、ほぼ100%日経が読み解き、ホンダの思惑を、短時間で見抜けるのです。
新聞を読むというのは、このこんなことなのです。

難しいことをたくさん覚えることが必要な時もおあるかもしれませんが、通常はポイントを絞ったシンプルなフレームワークを覚えておいて、それを100%使い切ることのほうが、何百倍も有効です。
ポイントを絞ったシンプルなものほど、忙しい現代社会には重宝されます。

以上、『ポイントを絞った』『理解』をするという点で、この本は、とてもわかりやすいと思いました。

最後に、今回紹介した
『日経読み解きシンプルフレームワークについては、別の機会に、改めて詳しくお話ししたいと思います。

ではでは。よいGWを。