星野リゾートの教科書（中沢康彦著/日経トップリーダー編/日経BP）
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＜この本から学べること＞
・星野社長の経営ポリシーである「教科書通りの経営」の有用性
・星野社長の本の探し方、読み方、実践の仕方
・星野社長がどんな本を読み、それをどんな場面で、どのように活用したか
（紹介されている本（例）：『競争の戦略』（マイケル・E・ポーター著）、『コトラーのマーケティング・マネジメント基本編』（フィリップ・コトラー著）など多数）
＜ビジネスマン八岳次郎の勝手にオススメ度数＞
・サラリーマンへのオススメ度数 【★★★★★】
・独立起業家へのオススメ度数 【★★★★★】
＜著者＞
１９６６年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。新聞記者などを経て、日経BPに入社。「日経ビジネス」記者などを経て、現在、「日経トップリーダー」副編集長。
＜本書内容概略＞
軽井沢の老舗温泉旅館から全国でリゾート運営企業に大飛躍した星野リゾート！ ご存知、常識破りにも思える数々の経営戦略が注目されがちだが、その裏には、星野佳路社長の緻密な「教科書通りの経営」があった！ 氏がどのように、顧客満足度を高め、収益をアップしていったのか？ その秘密が余すところなく、紹介されています！ 星野社長、「教科書通りの経営」について、下記の通り、言っています。「一流の経営学者が緻密な研究によって導き出した理論が書かれた教科書は正しい」、「教科書通りにやって、うまくいかないとしたら、理解が不十分か、実行が徹底されていないから」、「経営的課題に直面すると、解決に役立つ本を探し、深く読み、実践する」、「教科書通りの経営をすると、判断リスクを抑えられる」、「自分が納得できる経営判断をすることができる」、「経営判断や行動のぶれが少なくなる」。この本の中には、その実践事例が余すところなく、語られています！
＜ビジネスマン八岳次郎の感想＞
社会人になって、ある上司の下につきました。 その人は、いつも人より新しい商品を作って世の中に出すことがうまい方で、いつも革新的なチャレンジをしている方でした。 その上司が、ある時、言った、今でも、私の心に残っている言葉があります。 それは、以外にも！ 「基本に忠実に！」 でした。 いつも、人より新しい商品を提案する人だったので、いつも新しいことをばかり追い求めていると思いきや、実は、「基本に忠実に！」 を大切にしているというのです。 ギャップを感じ、印象に残った言葉でした。 茶道、武道の世界に、守破離という言葉があります。 自分のオリジナリティーを出していくことは、必要ですが、そのためには、まずは師匠の教えをいちずに守って、理論通りに精進することが必要で、それができた後に、その人の独自性が生まれていくというものです。 ビジネスに限らず、すべての世界で、理論に忠実にすることなしに、周りに受け入れられるオリジナリティーを生み出すことはできないのかもしれません！ 星野社長の成功は、実は、必然に裏付けられている！ そう思わせる一冊でした！
ではでは。
