身の回りに良いことが起き始める!成功法則!

あなたはとても大切な、重要な人です!もっともっと成功してほしい!

経済は世界史から学べ!(駿台予備学校 世界史科講師 茂木誠著/ダイヤモンド社) 

経済は世界史から学べ!

新品価格
¥1,575から
(2014/3/23 19:23時点)


<この本から学べること>
学校で学んだ歴史は、実は、経済と密接に関係しているということを学べます。
(多数の事例で学べます。)

<ビジネスマン八岳次郎の勝手にオススメ度数>
・サラリーマンへのオススメ度数 【★★★★★】
・独立起業家へのオススメ度数  【★★★★★】

<著者>
東京都出身。駿台予備学校世界史科講師。「東大世界史、難関国立大世界史」等の講座を担当する実力派。時間軸と空間軸をクロスさせたストーリー仕立ての講義は、「歴史の流れ」がわかると大好評。予備校の東大受験クラスから進学塾ゼロの高校に通う現役生まで、あらゆる学力の生徒を教えるテクニックがある。予備校講師とは別に、現代ニュースを歴史的な切り口から考察する『もぎせかブログ』を運営するブロガーとしての顔も持つ。(本書より抜粋)
と言うことですが、著書を読むと、この方は経済学者ではないのか!?と思ってしまうような超次元の目線!正直、感動です!

<本書内容概略>
皆さんは、日経新聞を読みますか?学校で学んだ通貨、金融、為替、貿易などが、しっかり理解できていなくて、読んでも良くわからないところがある。そんな方に、おススメの一冊です!「経済を理解する」ために、歴史、つまり「経済の成り立ちから学ぶ」というアプローチをとっています。経済と歴史がこれほど頭の中で見事につながり、理解が深まる本はなかなかありません。正直感動!

ずばり、この本のメッセージは、世界史を知れば、経済ニュースがもっとわかる!
この1点です。
経済を深く理解するために、歴史の観点、つまり、物事の成り立ちから学ぶことが効果的と述べており、この本の中で、具体事例が多く述べられています!

例えば、現在、日本とアメリカとの間の関税(TPP(環太平洋経済連携協定))が大きな話題になっていますが、そもそも関税とは何でしょうか?
TPPとは?
なぜ、意見の食い違いが起きているのでしょうか?

模範解答は、関税とは「国内の産業保護を目的に輸入品にかけられる税金」、TPP(環太平洋経済連携協定)とは「多くの関税を撤廃し、環太平洋地域に自由貿易圏を設定する協定」、日本とアメリカで意見が食い違っているのは「アメリカが主張している豚肉、乳製品の関税の撤廃が日本にとっては国内産業への打撃となり、利害関係が一致しないから」ということになります。
しかし、本書では、空間軸と時間軸をもう少し広げた、ちょっと違う目線を加えて、述べています。
関税の誕生や関税問題が引き起こした戦争などの歴史について触れていくのです。

関税の生まれは中世ヨーロッパ時代で、18世紀には自由主義のイギリスと保護主義のフランスで貿易摩擦が起こり、フランスは大陸封鎖例でイギリス製品を締め出そうとしましたが、ロシアなどの農業国が、この大陸封鎖例で穀物輸出を制限され、大損害をこうむり、そのため、ロシアはイギリスと同盟を結び、フランスは戦争に負けてしまうのです。
これがナポレオン戦争であり、ナポレオンが失脚していったキッカケとなった。
つまり関税にかかわるトラブルは今に始まった話ではなく、中世から続いている話である。
ただし、極度にトラブルが行き過ぎると、戦争にまで行き着いてしまうことがある。

こんな具合に、歴史を絡めて新しい知識を、多くの事例で説明しています。
読んでいて、頭の中の異なった引き出しにある知識がと知識が、関係性を持って結びついていくのを実感して、感動します。

<ビジネスマン八岳次郎の感想>
 以下3つを強く感じました。 

1.頭の中の異なった引き出しにある知識がと知識が、関係性を持って結びついていく、こんな体験を提供する本は、間違いなく面白い、売れる本と感じました。
この本を読むと、まさにそう思います。
とにかく、ページをめくるたびに新しい見方に出会えて、新しい知恵を授かって、うれしくなっていく快感を味わうのを感じました。

2.そして、この知識と知識を結び付けて、新しいものの見方に変化したもの、これこそが社会人に求められる教養と感じました。
この本では、経済と歴史の知識がさまざまな事例を通して、見事に結び付けられています。
「こんな見方があったのか!」という驚きを感じさせてくれます。
これぞ知的興奮です。
今後、空間&時間軸で見方を広げていく“4次元俯瞰力”が、ビジネスパーソンには、さらに求められるでしょう。

3.そして、最後に、人間の歴史は、経済的利害に基づいて動いてきたということに改めて気付かされます。
学生時代に学問として学んだ崇高な歴史も、実のところ、「人間の利己心で説明できてしまう 」、「結局のところ歴史は、金儲けをしたいという人間のエゴでつくられてきた」、こんな事実に気付かされます。
なんともさびしい限りではありますが、これが事実とするならば、今、世界で起きている出来事も、割り切った目線で、現実的に見ることが可能となり、真意や意図に気づくことができるようになると感じました。 

ではでは。