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さばうりどん(長谷川摂子 文/伊藤秀男 絵/岩波書店)

さばうりどん (てのひらむかしばなし)

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<この本から学べること>
人のものをとるとバチがあたるので、とってはいけないということが学べます。
おもしろい童話には、心理学の効果が使われているということを学べます。)


<ビジネスマン八岳次郎の勝手にオススメ度数>
・サラリーマンへのオススメ度数 【★☆☆☆☆】
・独立起業家へのオススメ度数  【★☆☆☆☆
※お子様のいる方であれば、お子様は喜ぶかもしれません。ちょっと怖いかもしれませんが。


<著者>(本書より引用)
長谷川摂子
1944年、島根県生まれ。地域で子どもと本に関わる活動を続けながら、創作にとりくむ。主な絵本に『みず』『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『きつねにょうぼう』など。短編集『人形の旅立ち』で坪田謙治文学賞椋鳩十児童文学賞、赤い鳥文学賞を受賞。
伊藤秀男 絵
1950年、愛知県生まれ。絵本作家として活躍。主な作品に『じぞうぼん』『さかなつり』(以下、福音館書店)、『海の夏』(ほるぷ出版小学館絵画賞受賞)、『くまにたすけられたおとこ』(鈴木出版)、『ひたひたどんどん』(解放出版)、『けんかのきもち』(ポプラ社、日本絵本賞大賞受賞)、『やまのむにゃむにゃ』(佼成出版社)などがある。

<本書内容概略>
人には、「悪いことをした人に対して罰を与えたい」、そんな生々しい無意識の脳の働きがあります。 童話の中には、そんな人間心理をうまくついたものがたくさんあります。 人間の心理を上手にくすぐる童話、今回は、そんな観点で、童話『さばうりどん』を紹介したいと思います!

お話のあらすじです。
あるさば売りが、雪の晩、山の中で道にまよってしまい、やまんばの家にたどり着いてしまうというところから、話は始まります。やまんばはお金も払わず、さばうりどんの持っていたさばを全部食べてしまい、命からがら逃げ出すのです。でも、ふと我に帰ったさばうりどん、どうしても悔しくてたまらない。やまんばの家に戻り、屋根裏にこっそり登って、やまんばに仕返しをする。
そんなお話です。

<ビジネスマン八岳次郎の感想>
このお話、実は、私の娘(幼稚園生)の大好きなお話で、よくベットで読んで聞かせてあげています。
この本が伝えたいメッセージは、「人のものを、お礼もせずに取り上げると、自分に報いがありますよ」ということかと思います。

ただ、もう一つ、この本を読んでいると、爽快感が出てくる点も見逃せません。
人のものを取り上げたやまんばが仕返しをされる。
「ああ、良かった」と思ってしまう自分がいます。

心理学では、人間には、「不正を正したい、不正に対しては制裁を加えたい」という無意識の脳の働きがあると言われています
このお話にも、そんな人間心理をくすぐる仕掛けが、うまく取り入れているのです。
童話もそんな見方をするとおもしろいです。
お母さんをサルに殺された小ガニが仕返しをするお話、サルカニ合戦
これも、同じです。

政治家の不正は、古今東西、枚挙のいとまがありません。
だいぶ前になりますが、東京都知事の猪瀬さんが、お金の問題で辞職されました。
公人の立場にあり、絶対に許されないことではありますが、「多かれ少なかれ、マスコミや大衆に、『不正には制裁を加えたい』という心理が働いていたのは、間違いない」と加熱する報道や自分の気持ちを客観的に見て、そう思いました。
やっぱり、自分も正常な脳の働きを持った人間なのだと改めて思いました。

ではでは。